第144章 おやすみ、また明日

福田祐衣は、まるで火傷でもしたかのように、勢いよく手を引っ込めた。

だがその反動で体勢を崩し、彼女を抱き寄せていた宮本陽叶ごと後ろへ倒れ込んでしまう。

「っ!」

宮本陽叶が苦痛に眉を寄せ、小さく息を吸う。驚いた福田祐衣は慌てて身を起こそうとしたが、勢い余って彼の胸板に頭突きをするような形で衝突してしまった。

衝撃に宮本陽叶の体が揺れる。福田祐衣は慌てて彼を支えようと手を伸ばし、様子を窺おうと顔を上げかけた――その瞬間、大きな手が彼女の頭を押さえつけた。

「顔を上げないでくれ。俺の顎が砕ける」

宮本陽叶の胸の奥から微かな震動が伝わり、頭上から忍び笑いの気配が降ってくる。福田祐衣の顔...

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